
その05
未来の幸せを一緒に考える、
良きパートナーを
目指して。
今後、事務所として力を入れてやっていきたいことはありますか?


相続税ですね。
2015年1月の税制改定で、「基礎控除額」が引き下げされたんです。
今回の改定を機に、相続税の課税対象者が一気に増えることが考えられます。


相続税と言うと「お金持ちの税金」ってイメージがあるんですけど…。


そうですよね。
今まではそうだったかもしれません。
でも、今回の改定で、普通のサラリーマンだった人でも、例えば退職金の額がちょっと多かったりすると、課税対象になるような額に引き下げられたんです。
遺された家族にとっては、右も左もわからない話だと思うので、その手助けができたらいいなと思っています。
確かに、お勤めされてた人だと頼れる人もいなさそう。
これまでも相続税のご相談は多かったですか?


ありましたよ。
旦那様が亡くなられて、奥様とやりとりをさせていただくケースとか…。
奥様ご自身は、悲しくて、精神的にも不安定な時なのに、「これから自分だけで生きていけるのだろうか」っていう不安も大きいでしょうしね。
財産とか、年金とか、悲しんでいる暇もないくらい、考えることもやることもいっぱいで。
そうですよね…。


全ての家族に共通するマニュアルみたいなものはないので、たくさんお話を聞かせていただく中で、最適な方法に導いていくことが、我々の役目だと思っています。

単なるお金の計算なら、誰にでもできるんですけど、大切なのはそこじゃないんですよね。
私自身は、夫に比べるとまだ税理士としての経験は浅いけど、自分の家のお財布事情も見てきたし、主婦歴・母歴も長いからこそ、共感できることもあると信じています。

もちろん、お金やたくさんの人が絡むことなので、正直、難しいこともありますけどね。
すべてが円満にいくわけでもないので、言い合ったり、喧嘩になったりっていうケースもありますが、それもひとつの家族の形であり、解決すべきことです。
そんなお二人がついてくださると、とても心強いですね。


相続は、ダイレクトに“家族そのもの”と関わらせていただける、とても尊いお仕事だと思っています。
いい相続に出会えると、相続を通して、思いやりの心が垣間見れる瞬間ってあるんです。
きっと、亡くなった方が、周囲の人に優しく接してきた証だと思うんですよね。
関わらせていただいている私自身が、とても穏やかな気持ちになります。


素敵なお話ですね。


相続って、どうしてもお金中心に考えてしまいがち。 でも、私が目指したいのは「家族が中心の相続」なんです。
「家族が中心」の相続。


はい。
みなさんそれぞれが納得できるような形に着地できたら、それ以上に嬉しいことはないですね。
家族のつながりに関われるこのお仕事に、やりがいも感じていますし、これからさらに力を入れていけたらと思っています。
大切な家族のことですもんね。
そうやって大切に考えてくださる人に相談したいですね。


相続は、きっとこれから需要も高まっていきますからね。
どんな時でも相談に乗れるように、こちらも勉強をして備えたいと思います。
伸二さんご自身としては、これから力を入れていきたいことはありますか?


そうですね。
「現在進行形」の考え方も大切ですが、将来的な計画も視野に入れた関わり方がしていきたいです。
経営計画と言うと大げさですが、3年後・5年後にどうしていきたいかを、一緒に考えていけたらと思っています。
今のことだけじゃなく、もっと先ということですね。


はい。
事業を大きくしたいとか、息子にどんなバトンタッチがしたいとか…。
未来の共有をしつつ、長いスパンから考えてた時に「じゃあ今、何をしなきゃいけないのか」という点を落とし込んでいきたいですね。
お客さんの話をたくさん聞かせていただきながら、僕自身ももっと勉強していきたいです。
目の前のお金のことだけじゃなくって、未来のことを一緒に考えるパートナーですね。


そうなりたいですね。
会社を豊かにしていくことで、お客さんや、従業員さんや、そのご家族がもっと幸せになれるように。
その到達点を一緒に探していく、良きパートナーでいたいと思っています。

